不安は不安を呼び込む (MBC NEWS LETTER:vol 07)
目次
会社に行きたくない…

国内の新型コロナウイルスの新規感染者が初めて6千人台に達し、
年末年始休暇明けの仕事に不安を募らせていらっしゃる方も多いと思います。
また、長期の休み明けはうまく体調や精神が通常モードに戻せず憂鬱になってしまうこともあるかと思います。
出社が憂うつ
「通勤で感染したら怖い」「誰かにうつしてしまうのも怖い」だから「じっとしていよう」…そんな思いが募り、どうにもならない不安、無力感に襲われ、出社できず悩んでいませんか。

予期不安
「〇〇したらどうしよう」と未来への不安が強くなればなるほど、
身動きできなくなってしまいます。

注意と感覚の悪循環
眠ろうとすればするほど眠れない、会社へ行かなきゃと思えば思うほど足が動かない…、堂々巡りの袋小路に陥ることもあるでしょう。

心のアップダウンは当たり前
ストレスの感じやすさは、人それぞれ違います。職場環境の変化、ライフスタイルの変化自体ストレスの原因になります。特にコロナ禍においては、生活リズム、会社の人間関係、コミュニケーション手段の変化、経済的不安、家族関係など、ストレス原因も様々。環境の変化があれば心のアップダウンがあっても当たり前。
ストレスに ①気づき → ②受入れ → ③対応 していきましょう。

①ストレスを感じていることに気づく
気持ちの落ち込み、疲れやすい、眠れないなど、普段と違う「今、何かストレスを感じているぞ」と心身に出てくるサインに気づきましょう。

②ストレス・不安の原因を知る
・気持ちを開示する場を設けましょう
感染リスクを避けるためマスクをしていると声が聞き取りづらく、より多くのエネルギーを要します。それを回避するため、会話の頻度が減り、気持ちを開示することも減りました。
・ストレス・不安の原因を ❝見える化❞ してみましょう。
部下とのコミュニケーション不足を感じているのか、満員電車に乗ることが嫌なのか、運動不足を感じているのか…今、何にストレスを感じているかを書き出し原因を知ることは大事です。

③できる範囲で対処
原因がわかったら、ガマンは禁物。コントロールできないものに執着すれば苦しくなるだけ。
今、できる範囲で解決策を見つけましょう。
・満員電車で気分が悪くなるなら、出社時間を変える
・後回しにしていたことや資格の勉強を始めるなど興味や関心の持てることを始める
・様々なツールを介して直接話をする場をつくる
・気持ちを伝える、今日の出来事を話す機会をつくる
時間が経つことで解決することであれば、心の整理、気持ちのコントロールがしやすくなるような気分転換方法を見つけることもオススメです。

会社ができること
いきなり変化に対応しようとするのではなく、ゆっくり方向転換していきましょう。
そのために、コロナ禍で始まった働き方を残していくことも大切です。
・時差通勤・リモートワークの仕組・時間外労働の改善
・会議自体のあり方・ペーパーレス化など、まず取り組む。
・対象者の気持ちをしっかり聴く
・急激に変わった環境に慣れるまで待つなどの姿勢を忘れずに!

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2021.01.15